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雑学

二十四節気の由来や意味

投稿日:2016年11月25日 更新日:

天気予報では「立春でこよみの上では春ですが、まだ・・・・。」

大寒ですので、これから寒さが厳しくなるでしょう。」

などの表現を使うことが多いと思います。

これらの立春や大寒が「二十四節気(にじゅうせっき」のことです。

詳しいカレンダーには二十四節気も載っていますが小寒や大寒と載っているだけで二十四節気という言葉がないので馴染みがないかもしれません。

今回は、二十四節気とは何かということを調べてみました。

私は、つい最近まで冬至や大寒は聞いたことがあっても「二十四節気」ことばは知りませんでした。

それに旧暦と二十四節気と混同して頭に入っていました。

「立春でこよみの上では春ですが寒さは厳しいです。」などとテレビで言っているのを聞いて立春はの2月初めころで旧暦は1か月ほど遅くやってくるので元々の立春は旧暦の2月の初めだったのだと勝手に思い込んでいました。

しかし、調べていくと旧暦と二十四節気は全く違うものだと分かりました。


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二十四節気の由来

中国では昔の暦は太陰暦を使っていました。

太陰暦は月の見え方によって決めていたので月が新月から新月の間の日数がほぼ29.5日だったので1カ月を29日と30日を交互にしていました。

すると1年が364日になり実際の1年(地球が太陽を一回転する期間)より11日ほど短くなります。

年数がたつにつれて太陰暦の日付と季節がずれてきます。

太陰暦は季節を無視した暦だったんですね。

そこで中国の頭のいい人たちが季節を正確に現そうと考えられ時間をかけて修正を加えられできたのが今の二十四節気です。

二十四節気は中国の春秋戦国時代に作られたと言われています。
春秋戦国時代は紀元前7770年から紀元前221年までで孔子や孟子がいた時代です。
三国志より前の時代ですね。

二十四節気は太陽を基に考えていますから1年間(地球が太陽を一回転する期間)を24等分して言葉を当てはめました。

二十四節気は中国で考えられた季節を現すもので日本の季節と少しずれがあります。
そこで日本独自の節目を表す雑節ができました。
節分、彼岸、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日などがそうです。

太陽横径

二十四節気を調べていると太陽横径○○度とでてきます。
今の二十四節気はこの太陽横径の角度で決めているようでうす。

例えば、太陽横径0℃の時が春分90度の時が夏至180度が秋分、270度が冬至となっています。

太陽横径とは、地球から見た太陽が地球を1年に1回転してるの軌道を横道といい春分を0度として360度を分けた角度のことです。

それを24分割して二十四節気を決めています。

単純な疑問
ということですが、太陽横径とは何かよく分かりません。
どうやって地球から見て太陽が一周しているように見えるのか。

もし毎日同じ場所から同じ時間に太陽を見ても位置はずれますが一周しません。
夏の午前12時太陽の位置と冬の太陽の位置は高さがなどが違うだけで後ろには回りません。

いろいろ調べていると星座を基準にしてたようです。
星座は遠くにあるのでほとんど動いたように見えません。
星座は地球にいると動いているように言えますが、それは地球が動いているからそのように見えます。

星座の宇宙地図を作っておけば太陽の見える方向にどの星座があるかで位置を把握することができます。

太陽が通る12の星座のことを黄道十二星座といいます。

現在では、もっと正確な図り方があるんでしょう。

二十四節気の意味

※星座は太陽のだいたいの位置を現しています。

四季 節月 節気 意味 太陽横径 星座
1月 立春(りっしゅん)
2月4日ころ
昔は立春を1年間の始まりと考えていた。
立春を基準にいろいろな行事などをおこなっていました。
立春の前日が節分になります。
立春を新しい年として節分がその年の最後で厄を払うことで豆まきが始まりました。
童謡の茶摘みの歌詞にでてくる八十八夜は立春から88日目を指します。
八十八夜は、春から夏に変わる節目の日です。
台風が多いと言われている二百十日は立春から数えて210日のことです。
315度
雨水(うすい)
2月19日ころ
空から降る雪が雨に変わるころ 330度 水瓶座
2月 啓蟄(けいちつ)
3月6日ころ
冬眠していた虫が出てきだすころ 345度
春分(しゅんぶん)
3月21日ころ
昼と夜の時間がほぼ同じになる。
春分の日とその前後3日の7日間を彼岸といいます。
0度 うお座
3月 清明(せいめい)
4月5日ころ
「清浄明潔」の略した言葉で明るく生き生きしてきれいな感じしてすがすがしいころ 15度
穀雨(こくう)
4月20日ころ
穀物を潤す春の雨のこと 30度 牡羊座
4月 立夏(りっか)
5月6日ころ
夏の始まり 45度
小満(しょうまん)
5月21日ころ
植物の葉が成長して繁るころ 60度 おうし座
5月 芒種(ぼうしゅ)
6月6日ころ
稲や麦など穂のでる植物の種をまくころ 75度
夏至(げし)
6月21日ころ
一年で一番昼が長い日 90度 双子座
6月 小暑(しょうしょ)
7月7日ころ
暑さが始まるころ 105度
大暑(たいしょ)
7月23日ころ
一年間で最も暑いころ 120度 かに座
7月 立秋(りっしゅう)
8月8日ころ
秋の始まり 135度
処暑(しょしょ)
8月25日ころ
暑さが和らぐころ 150度 しし座
8月 白露(はくろ)
9月8日ころ
草の葉に露がつくという意味 165度
秋分(しゅうぶん)
9月2日ころ
昼と夜の長さがほぼ同じになる
秋分の日の前後3日を合わせて7日間を彼岸と言います
180度 おとめ座
9月 寒露(かんろ)
10月8日ころ
朝露も冷たくなり秋が深まってくるころ 195度
霜降(そうこう)
10月23日ころ
朝夕の気温が下がり霜が降りるころ 210度 天秤座
10月 立冬(りっとう)
11月7日ころ
冬の始まり 225度
小雪(しょうせつ)
11月22日ころ
小雪がちらつき始めるころ 240度 さそり座
11月 大雪(たいせつ)
12月7日ころ
平地でも雪が降り始めるころ 255度
冬至(とうじ)
12月22日ころ
昼が一番短い日
冬至には、ゆず湯に入ったり南瓜など風邪に良いと言われている食べ物を食べて寒い冬に備えます。
270度 いて座
12月 小寒(しょうかん)
1月5日ころ
寒の入りともいい寒さが厳しくなるころ 285度
大寒(だいかん)
1月20日ころ
一年間で最も寒さが厳しいころ 300度 やぎ座

2016年の二十四節気の日付です
小寒 01月06日水
大寒 01月21日木
立春 02月04日木
雨水 02月19日金
啓蟄 03月05日土
春分 03月20日日
清明 04月04日月
穀雨 04月20日水
立夏 05月05日木
小満 05月20日金
芒種 06月05日日
夏至 06月21日火
小暑 07月07日木
大暑 07月22日金
立秋 08月07日日
処暑 08月23日火
白露 09月07日水
秋分 09月22日木
寒露 10月08日土
霜降 10月23日日
立冬 11月07日月
小雪 11月22日火
大雪 12月07日水
冬至 12月21日水

二十四節気の日付計算をExcel2010で作成してみました。
http://www.zewru.biz/sono/24sekki.xlsx
クリックするとダウンロードされます。

まとめ

二十四節気で、よく耳にするものでは、立春、春分、夏至、秋分、冬至、大寒くらいでしょうか。

雨水、啓蟄、大暑、大雪などはたまに聞くくらいです。
芒種、白露、寒露、霜降は聞くことはありません。

これらの言葉を知っているだけで、何かの挨拶の言葉などに役に立つかもしれません。

二十四節気は今の季節感とずれがあるように思いますが、出来たのが2500年ほど前なので今の季節とは少しずれていたのかもしれません。

数十年前ではお盆が過ぎれば朝晩は涼しくなっていましたが、今ではまだまだ篤日が続きます。

旧正月のころが一番寒くなると言われていたのが最近では3月の後半でも雪が降ることがあります。

紀元前600年ごろから1500年の間は温暖期だったそうです。

長い歴史の中で気候の少しのずれがあっても不思議ではありません。


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